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さよなら私のクラマー (新川直司) Episode 54

決勝リーグ2戦目 埼玉芳花戦
埼玉芳花は粘り強い守備で台頭してきたチーム。
相手を見てラインの高さを変えてくる。
 
ワラビーズに対しては守備ラインを下げて
ゴール前を固めてきました。
 
これはワラビーズが強豪と評価されている証拠。
熱心に偵察に来ていたのはやはり埼玉芳花でしたね。
 
プレイエリアに守備ブロックを布くことで
数的有利を作り、攻撃をはね返す。
よくワラビーズを偵察して研究している。
 
我々は強者の戦いを強いられているんだ
 
もちろん、これを監督も予想していて、
スターティングオーダーを変えたのだが、
それよりも疲労が一番の原因だと言う。
 
ゲーゲン・プレッシングはただでさえ消耗が激しいのに
慣れない戦術に効率的にも動けず 身体に負担がかかってしまう。
 
決勝リーグに入り、試合間隔も短くなり、
蓄積した疲労が前の試合では見てとれた。
本当はもっと早く動くべきだったが、
成長する彼女達を見たくて代えられなかった。
 
素直に謝る監督が良いです。
 
おかげで選手達もデレていましたけどね。
微笑ましいなぁ。
 
固い守備に手を焼くワラビーズ
監督は「力でねじ伏せろ」と言うだけなので
恩田や田勢は困惑したでしょうね。
 
でもこうも言った。
ゲームをコントロールしろと。
 
恩田の場合、こういうシンプルな指示の方が良い。
力でねじ伏せる!!
 
もちろん、自分の力だけでは難しい、
だからチームの力でねじ伏せるのだ。
 
そして監督は田勢に言った。
お前が笛を吹くんだ
つまり、味方を動かせという事ですね。
 
福浜は控えの選手だが、スペースを見つける才能がある。
田勢や恩田が福浜を上手く使えば、チャンスは必ず訪れる。
 
そして相手のカウンターを潰した後、
恩田と田勢が上手く敵を引きつけ、白鳥をフリーに。
 
恩田のパスは田勢に繋ぐと見せかけて白鳥。
さすがにフリーになれば白鳥も決めますね。
こうして先制点を獲ったワラビーズ
試合の主導権を握りました。
 
埼玉芳花は追い付くために前がかりになるが、
これはもう格好の餌食。

2点目は恩田が鮮やかなトラップでマークを引き離し、
フリーになった所でシュート。
あまりに見事すぎて、敵味方どころか審判まで見とれる始末だ。
 
これが恩田!
 
まあ、ここまで恩田が魅せると曽志崎達も
試合に出たくなりますよね。
 
怪我をするな&疲れを残すなと忠告し、後半戦に投入。
次の相手は王者・浦和邦成なのだ。
試合勘を鈍らせるわけにはいかない。
 
俺達は王位を強奪しに行く
 
こうしてワラビーズは埼玉芳花を3-0で下し、
いよいよ王者と直接対決。
 
次号、最終回!!