漫画好きのひとり言

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さよなら私のクラマー (新川直司) Episode 55 最終回

関東大会行きの切符を手に入れ、
大喜びするワラビーズの面々。
「弱小なめんなよ!」
 
カモネギワラビーズと言われていた頃、
そう、弱かったワラビーズを知っている田勢達には、
万感の想いがあるでしょう。
 
関東大会進出は決めた。
でも大事なのは次だ。
 
埼玉王者の称号はいただく!
待っていろ、浦和邦成!!
 
試合前日、作戦を練る深津に、恩田が相談に来る。
久乃木や浦和邦成、興蓮館に触れると、
のほほんとボールを蹴っていてはいけないんじゃないかと思ってしまう
 
彼女達は日本女子サッカーの将来の事も考えてサッカーをしている。
それに比べて自分はどうか?
 
深津は恩田があの時、PKを蹴りたいと言った理由が分かったようだ。
「自分に責任を課したんだな」
 
俯く恩田に深津はデコピンしながら、それは大人の仕事で、
恩田達はのほほんとボールを蹴っていれば良いと言う。
 
サッカー界の未来を憂いて行動するのも立派だが
そんなもの強制するものじゃない
高みを目指して苦闘するか 草サッカーを満喫するか
フットボールの風景は人の数だけある
 
楽しくサッカーをして、それで最高のパフォーマンスを出せるなら そうすべき
ナンバー8(恩田希)の最高のプレーが
人を魅きつけるんだ
 
そしてそれは 女子サッカー界にとっても
黄金のような価値がある
 
ここで恩田は深津に
自分の選択を後悔しなかった?と訊いていましたね。
 
深津は足を怪我して選手生命は終わり、監督として挫折を経験した
本当は今とは違う風景を夢見ていた
だけど
こういう風景も悪くない
 
全然悪くない
 
ヨハン・クライフが言っているぜ
フットボールを楽しめって

フットボールを存分に楽しめ恩田希
君はそのままでいい
 
翌日
ついに浦和邦成との試合が始まる。
 
色々とわだかまりがあったが、
浦和邦成の桐島は曽志崎の選択を歓迎していましたね。
最大の敵となって現れた曽志崎。
こんなに彼女との対戦がワクワクするなんて・・・
 
試合開始直前、深津は恩田達にこう言った。
日本サッカーの父デッドマール・クラマーは言った
試合終了の笛は試合開始の笛だと
 
春 浦和邦成に敗れた後 インターリーグを勝ち抜き
厳しい練習を経て 新戦術を落としこんだ
全てはこの試合のためだ
 
フットボールの試合に敗者はいない
いるのは勝者とリベンジャーだ
 
勝つぞ 勝ってタイトルホルダーとして
関東大会へ乗り込む
我々が埼玉王者だ
 
フィールドに向かうワラビーズ
田勢が恩田に何か言いなと促す。
 
恩田は女子サッカーの現状とか未来とか
深く考えずにボールを蹴っていた自分が
ダメなんじゃないかと思ったりもした
 
でも気付いた
私が大好きで信頼している人達は
いつも 楽しんで来いって 私を送り出してくれる
 
私は他の人になれない
だから これから80分を精一杯楽しもうと思う
 
それで良いですよね。
恩田のくせにとか言われていましたが、
皆の心にしっかり響いたでしょう
 
楽しむと言う事は勝つと言う事
勝つよ!
元弱小をなめんなよ!
行くぞ!!ワラビーズ
 
連載お疲れ様でした!
新川直司先生の次回作も楽しみにしています!!
 
結局、ここで勝っても次はリベンジされるかもしれないし、
仮に負けたとしても、またリベンジの機会はある。
彼女達の戦いはこれからもずっと続くのだ。
 
まあ、選抜チームで世界相手に戦うという話も
読みたかった気がするけど。