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電波的な彼女 (原作/片山憲太郎 漫画/平岡滉史) 6話

(コンテ構成/降矢大輔 キャラクター原案/山本ヤマト
雨のおかげで窮地を脱したジュウ。
雨は「前世の絆」と言っていたが、
やはり心配して後を付けていたようだ。
 
結局、犯人(賀来羅 清)は警察に捕まり、殺人を認めたものの、
意味不明な動機を繰り返し、その夜、舌を噛み切って自殺した。
 
人を殺すキッカケは雨ではなく、降水確率だった。
そのパーセンテージを多数決として、多ければ殺していたのだ。
 
それにしても気になったのは恋人の存在。
そして共犯者がいるのでは?という推測。
 
一体、誰だったのか・・・
それはすぐに明らかになった。
 
ジュウは視聴覚室に呼び出され、
差し出されたお茶を飲むと、それには痺れ薬が入っていた。
 
しかも不意打ちに金属バットで殴られた。
タフなジュウはそれくらいで死にはしなかったが、
痺れ薬のせいもあって、動けない。
 
雨が視聴覚室に来たが、もう帰ったと追い返され、
ジュウは万事休す。
 
そして賀来羅の恋人だった女子は
賀来羅の事を語り始める。
 
小学生の頃に出会い、唯一の友達になってあげた。
中学生の時から酷いことをされたが、すぐに忘れる人だったので、
自分でやっておいて、誰がこんな酷いことを慰める。
そんな事をされてから、自分もおかしくなった。
 
彼の殺人の現場を見て、止めようとも思った。
でも必死になって命乞いをする姿を見て、ゾクゾクきた。
だから、その姿を写真に撮ったのだ。
(ネットにアップしていたのは恋人の方だったのか)
 
そしてたまに賀来羅は殺し損なうから、
自分がワイヤーで絞め殺した事もあった。
 
藤嶋の時もそうだった。
彼女は「何でこんなことをするの?」とか
「どうしてあなたが?」と言うが、
そんなの楽しいに決まっている
 
ハッキリ言ってあげたら、今度は命乞いしてきた。
あれは良い表情だった。
 
でもジュウは違うと思っていた。
藤嶋のあの表情は命の危機に瀕した絶望だけじゃなかった。
近しい者に裏切られ、クラスメイトが自分を殺そうとする
真実に打ちのめされたのだろう
そして藤嶋が流した涙は哀れみも含まれていたのではないか。
 
今となっては もう・・・ それはわからない
 
ジュウは叫ぶ
おまえ 何で言わなかった!!
困っているなら 苦しんでいるなら
何で俺に言わなかった!!
そんなになる前に
いくらでも言う機会はあったじゃねえか!!
 
あんたなんかに何が出来たっていうのと言われるが、
一緒に考えてやれた、選択肢を増やしてやれた
 
おまえが苦しんでいるなら
何とかしてやりたいと思うに決まっているだろう
俺はお前の友達なんだから!!
 
それでもバットでの攻撃を止めなかった。
もう手遅れと言うのか・・・
 
ジュウを殺そうとワイヤーを取り出すが、
ここで雨が降ってきた。
そして窓を観ると、そこには・・・
 
険しい顔をしている雨の姿があった。
「お邪魔します」
 
やはり頼りになる!!
ジュウの危機を救ってくれ!!