漫画好きのひとり言

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夢見が丘ワンダーランド (増田英二) 5話

ホークヒーロー事務所には長年戦ってきた好敵手がいた。
その名は「黒の夢」、女怪人だ。
 
ルーキー達が如何に凄くても、
人の心の闇を巧みに操る「黒の夢」の前では・・・
 
つまり、「黒の夢」が出現したなら、
ホークヒーロー事務所の出番。
まだまだ自分達は必要とされている!!
・・・はずだった。
 
「黒の夢」との戦いは“結婚”という言葉と共に幕を閉じた。
そうかー 黒の夢もそういう年齢だったんだねー
 
「もし あの時 あなたが私を捕まえていたら・・・・なんてね」
 
タカさん、好敵手を失ったどころか、失恋したよ!
今日こそ捕まえようと、指輪と言う名の特製の手錠を持ってきたのに!
 
ちなみに他に馴染み(?)の悪の組織も存在していたのですが、
全てが潰れていました。
 
悪の組織が潰れて悲しんでいるヒーローなんて、
こいつらくらいだろうなー
 
でもタカさんは反省していた。
恋にうつつを抜かしていたのだ。
そりゃ新しいルーキーに座を奪われるってもの・・・
 
でも新ルーキーは男女コンビ。
なんだか良い雰囲気なんだな。
 
そんな2人を見て、闇堕ち寸前だったタカさん。
ここで時計塔が突然爆発。
 
ガスとか火薬の匂いがしないので、
誰かの願いによる突発的な爆発のようだ。
 
そもそも、その時計塔が誰かの願いで出来たデートスポット。
そこでイチャイチャしているカップルを見て、
リア充爆発しろ!と思う者がいてもおかしくない。
 
犯人はすぐに判明しました。
彼は簡単に願いを叶える者達に嫉妬していたのだ。
 
タカさん達も願いによって苦しんでいるが、嫉妬したりはしない。
何故なら、自分達で願わないと結論を出しているからだ。
自分の決断にケチをつけるのは恥ずかしい行為。
 
まあ犯人も、ここまで大事になるとは思っていなくて、
顔面蒼白でしたけどね。
自分の願いのせいで、誰かが命を落とすような事になったら・・・
 
犯人への説教より、まずは人命優先。
新旧ヒーローが力を合わせて(ほぼ新ヒーローの力だったが)人命救助。
 
あまりの差にちょっと嫉妬するタカに笑ったが、
すぐに立ち直り「頼もしい限りじゃねぇか!」と語る。
建前かもしれないが、これ以上みっともない姿は晒したくないのでしょう。
 
ここでハカセから「何かおかしい」と通信が入る。
時計塔が消えかかっているのだ。
犯人の願いが「願いの無効化」だとしたら・・・
 
つまり新ヒーローは無力化してしまう。
ここは旧ヒーローの頑張り時だ。
 
いつ時計塔が無くなるか分からない状況。
そんなヒリついた事態が好きだし、
ハカセとくだらない発明をしている時も好き。
 
ナナミと新しい連携が成功すれば嬉しい。
結局、ヒーロー活動が好きなのだ。
 
時代が変わった?
知るか
ここが俺の 俺達の 絶対に譲れない場所だ
 
新ヒーローがヒーローを目指した理由。
それはタカに助けられた事があったから。
彼らのようになりたいという、そんな純粋な願いから
ヒーローになったのだ。
 
いつかタカと肩を並べられるような一人前のヒーローになって、
ずっとアナタに憧れていましたと伝える為に。
 
その後も何とか食いつなぎ、
家賃と新ヒーローの生写真を大家に納めるホークヒーロー事務所。
 
たとえ世界にそっぽ向かれようとも!
たとえどれほど世知辛くても!
たとえ失恋した相手とその恋人を救うミッションであっても!
 
ホークヒーロー事務所は今日もヒーロー活動に勤しむのでした。
頑張れ、不器用なヒーロー達!!