漫画好きのひとり言

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変と乱 (しおやてるこ) 10話

痛みでうずくまっていると、「絵美に刺されてやんの・・・ ダサッ」
莉子が声を掛けてきた。
 
絵美なんかを利用しようと結果が それ?
ざまぁないわ
 
言い方はキツいが、莉子は続ける。
涼ちゃんは甘々さんだから
絵美にも「もう止めよう」とか言っちゃったんでしょ?
バカね
 
そして怪我をした涼子の手を手当しながら言った。
涼子は もう関わらなくていいよ
アタシの手で終わらせるから
 
莉子も本気だ。
 
痛い
それは怪我の痛みだけではないでしょう。
自分の心が痛かったのでしょう。
 
莉子に「ごめん」と謝ると、莉子は
「うん 涼子は そのままでいればいいよ」と言ってきた。
莉子に支えられながら帰宅する涼子。
 
あんな仕打ちをしたのに、莉子は優しくしてきた。
涼子は辛いでしょうね。
 
「莉子 死なないで」
そう言うのが精一杯。
 
莉子は「涼子のそういうトコロ アタシにはないわ」と言う。
弟を殺しているだけに、
命を大事にするという意識が無いのかもしれませんね。
 
涼子の自宅の前で別れましたが、
涼子は礼を言い、「また明日ね・・・」と声を掛ける。
(莉子は何の反応も示しませんでしたが)
 
怪我をしていたので涼子の母親はビックリしていましたね。
でも今は手の痛みよりも心が痛かった。
 
二人には自分の言葉も涙も届かない。
どうしたら良かったのかな
 
絵美も莉子も最初から分かっていたのだ
何も分かっていなかったのは自分だけ
バカみたい
最初から全部嘘だった
 
でも涼子も絵美を見下して利用しようとしていた
この怪我はその代償
悔しい・・・
 
もう止められないのだろうか
あんなに嫌で捨てたはずなのに
今さら惜しくてたまらない
少し優しくされただけなのに
“友情”なんて言葉にすがりたい
 
莉子とは確かに“友達”だった
失うのが怖くて争いを避けて言いなりになって
莉子のこと何も知ろうとしないまま
一方的に切り捨てた
 
その前にちゃんと向き合って話せば良かった
そうしたら 知らなくていい事まで 知る事もなかったのかな
 
しかし、もう遅い。
状況はどんどん悪い方向に進んでいるのだ。
 
ついに絵美が暴露した。
教室の黒板に莉子の過去(弟との事)を貼り紙で
クラスの皆に伝えたのだ。
 
誰がこんな事を信じると思う?と莉子は反撃するが、
誰も信じてくれなくていい、私が見た真実だからと絵美は訴える。
 
クラスの皆は半信半疑でしょうけど、
インパクトがあるので、皆、これは忘れられないでしょうね。
 
私の手で終わらせてあげるね
 
絵美の宣戦布告。
莉子も受けて立つでしょう。
果たして涼子が入り込む余地はあるのでしょうか。