悪役令嬢転生おじさん （上山道郎） 10話
A面（乙女ゲーム世界）
古代竜（エンシェントドラゴン）を召喚したグレイス。
学園長が水晶球で竜を鑑定すると、
属性が火と水となっていた。
学園長は古代竜種族を何度か見てきたが、
2つの属性を持つのは初めてのケースと驚く。
試しに竜を通じて魔法を使うと「火」の魔法だった。
（かなりの威力で、見ている生徒達は感心しきり）
水の属性も持っているのだから、
グレイスは学園長に水の魔法も使えるか訊かれ、
竜に水の魔法を使うよう指示するが、竜は動かない。
何故か指示待ち状態だ。
グレイスは竜をオリオンと呼んでいたが、
これはステータスウインドウに書いてあったから。
それを学園長に言うと、何それ？状態。
その時、“属性を転換しますか？”というウインドウが開かれる。
グレイスは「これですわ」と言うが、
学園長は「これとは・・・？」と返してきた。
どうやらウインドウはグレイスだけに見えるようだ。
とにかく水に属性を変えると、竜の見た目も変わった。
（赤かった体が深い青色に）
これが水魔法を使えるという合図になりますね。
そして水魔法を放つグレイス。
これで色々と分かってきた。
水と火の魔法を同時に使う事は出来ないし、
属性をグレイスには変えられない。
しかし謎なのは、何故2つの属性を持っているのか？ですね。
グレイスも確かな事は言えないでしょうけど、
心当たりはあった。
それは自分が2つの心を持っているから。
以前の自分と今の自分、
2つの心がこのようなビーストを生み出したのではないか。
それを聞いていた周囲の生徒は信じがたかったでしょうね。
確かにグレイスは変わったと思うが・・・
2つの心、それを学園長はこう解釈した。
「新しい自分」への成長・・・ということだろうねぇ
グレイスの両親から伺っていた
グレイスはとても責任感が強い子だと
だから学園で「新しい自分」になろうという気持ちが強すぎて
新たな人格を自分の中に生み出してしまったのではないか
グレイスが伝えたかった事とは違った解釈なので、
更に付け加えようとしたが、その前に学園長から言われてしまう。
なんにせよグレイスくん
君にはやってもらわねばならない事が出来たねぇ
学期末に行なう魔法模範演習
これに必ず出場し、そのビーストの力を皆に示してもらおう
生徒会の中から特に優秀な生徒に出て貰う事になっているが、
今回はグレイスに出て貰うというのだ。
さすがにこれは荷が重い・・・
しかし周囲も納得の人選。
グレイスが出るべき
期待されたら、それに応えてしまうのがグレイス。
つい承諾してしまいました。
こうして魔法模範演習には
グレイスが出る事になってしまいました。
B面（現実世界）
父親のビーストが無事に生まれてホッとする日菜子。
父親とグレイスから生まれたので
2人分の力が合わさったと分析していました。
母親は「異世界転生おなじみの特典チートみたいなもの？」と
言っていましたね。
そしてビーストの名付けは日菜子の役目。
普通はビーストの主人が付けるものですが、
そういうシステムなら従うしかない。
ここで日菜子は、大好きだったアニメに出てくる
恐竜型キャラの名前から取って“オリオン”と名付ける。
日菜子は、父親がこの名前を付けたのが娘だと
気付いてくれる事を期待しましたが・・・
そのアニメの事は思いだしたものの、
ゲームの制作陣も好きだったのかな？と思っただけ。
まあ、まさか娘が手を貸してくれているとは思わないわな。
そして学園長の検分が始まった。
火の魔法を使い、次は・・・
ここで日菜子に宅配便の荷物が届き、
しかも代引きのせいで席を外す。
水魔法を使わせたいのにオリオンが待機状態だったのは、
日菜子が放置したせいか。
どうやら属性は日菜子が変えるようですね。
必要に応じて日菜子の判断で
オリオンの属性を変えなくてはいけない。
これは責任重大だ。
まあ、オタクの血統を信じて突き進むのみ！！
ここでゲームは、
オリオンが2つの属性を持った理由が語られたわけですが、
実は憲三郎は正直に話そうとしていたのだ。
グレイスの中に憲三郎という人格が入っていると
しかし王子ルートにはグレイスが悪霊に取り憑かれて
アンナと戦うという分岐もある。
そんな事を言ったら、悪霊と勘違いされてしまう可能性があると
日菜子は危惧したが・・・
何故かエレガントチートのせいで
グレイスのセリフはフワッとした表現に。
おかげで学園長も良い方へ誤解し丸く収まってしまいました。
ここまでは良かったが、問題はその後。
それは魔法模範演習にグレイス（父親）が出る事になってしまった事。
実はゲームの主人公（アンナ）の好感度を上げるイベントなのだ。
グレイスが出てしまったら・・・
このシナリオでのアンナのハッピーエンドとは、
どういうモノになるのでしょうねぇ。
