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悪役令嬢転生おじさん (上山道郎) 12話

魔法模範演習に出る事になったが、
グレイスは実際に演習を見た事がなかった。
そこでオーギュストとリシャールに模範演技を見せて貰う事に。
 
模範演技を見ていたのはグレイスとアンナだけではなく、
娘の日菜子や妻も画面越しに観ていました。
 
52歳になる父が、自分より若い者に
素直に「教えて」と言える事に、日菜子は感心していましたね。
 
元々、年齢に関係なく上手い人は皆 師を思えって言っていたようで、
そういう所も、ゲームの世界に招かれた理由なのかもしれないと、
日菜子は思ったようですね。
 
模範演技をするオーギュストとリシャール。
火属性のオーギュストの能力は身体能力向上、防御力向上。
水属性のリシャールの能力は武器強化。
つまり属性も魔法の使い方も対照的。
 
二人とも既に王国騎士団の幹部になる事が決まっている。
オーギュストは国家を守る「盾」。
リシャールは敵を滅ぼす「剣」。
その為の修行を幼い頃から続けてきているのだ。
 
二人の模範演技は大迫力。
その余波で崖が崩れるほどだった。
 
そして、崩れた崖から見えたのは恐竜の化石のようなもの。
この世界では、太古の魔族がモンスターを作ろうとして
失敗したモノだと言われているようだ。
 
ここでオーギュストがアンナに崖に向かって魔法を放ってみろと言う。
アンナは風魔法で崖に魔法を放つが、その威力は相当なモノ。
さすがは主人公と言うところか。
 
その威力を見て、オーギュストとリシャールは驚くと共に、
1年前から成長出来ていないという悩みを打ち明けてきた。
 
ビースト本来の能力をあまり引き出せていない・・・
 
確かに火属性なのに防御するだけというのは勿体ないし、
氷の弾を飛ばす技は剣聖の技術をあまり活かせていない。
ビーストと術者の潜在能力を活かす方法は他にありそうだが・・・
 
そんな事を思っていたら、なんと崖に埋もれていた恐竜の化石が動き出す。
どうやら失敗作などではなく、スケルトン型のモンスターだったのだ。
アンナの魔力に刺激されて目覚めたのだろう。
アンナの強い魔力はモンスターを惹き付けるのだ。
 
こういう時こそオーギュストとリシャールの出番。
二人が食い止めてくれている間に、
グレイスとアンナが学園に戻り応援を呼ぶ。
 
魔法戦闘の訓練を受けていないグレイスとアンナでは、
二人の足を引っ張る恐れもあるから、
この判断は間違っていないでしょう。
 
しかしモンスターの強さは想像以上。
こちらの攻撃が届かないので、このままではジリ貧になる。
 
グレイスは二人の魔法陣には強い魔力がある事に目を付け、
その魔法陣に二人の能力を引き出せる呪文を書き込めば、
さらにパワーアップ出来るのではないかと考えた。
 
魔法陣をお借りしますわ 先輩方!
 
ここでグレイスが書き込んだ呪文は「盾」「剣」
それぞれのビーストが盾と剣になって二人に装備されたのだ。
これはしっくりくる!
 
パワーアップした二人に、もはやドラゴンスケトンは敵ではなかった。
討伐!!
 
これもグレイスの呪文で強化されたおかげ。
二人はグレイスに跪き、誓った。
 
この恩義に報いるために・・・
俺たちは今この時より
将来の王妃グレイス様に・・・
変わらぬ忠誠を誓おう!
 
二人のグレイスへの好感度は爆上げ!!
いや、それはアンナに向けて欲しいのだが・・・
 
でもアンナもグレイスへの好感度が爆上げ。
意図していないのに、ついグレイス無双となってしまうのでした。