漫画好きのひとり言

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絢爛たるグランドセーヌ (Cuvie) Scène.091

見事に演じきった奏達。
ニコルズは思わず立ち上がって拍手を送っていました。
これは最大限の称賛と言えるでしょう。
 
次はトビーの作品ですが、
高く評価された奏達の後というのは
嫌だったかもしれませんね。
 
でも演者は気圧される雰囲気がなく、
見事に演じていた。
 
トライアングルというタイトルの通り、
三人が描く三角形は実に綺麗だった。
 
三角形を描くフォーメーションと
引き上げられた個々の身体の動きとのアンバランスさが
不思議な視覚効果を生んでいた。
 
そしていよいよ審査結果の発表。
ファイナルに出場するのは・・・
 
まずキーラの作品。
これは周囲も納得。
そしてもう一組、トビーの作品だ。
 
まあ、審査員の反応からして、
進出は当然かなとも思いましたが。
 
そしてファイナル進出が決まってキーラは感動していた。
ありがとう みんな 私の作品 踊ってくれて
 
いやいや、本番はこれから。
練習は足りていないし、改善点もある。
 
エヴリンが奏に同意を求めると、奏は・・・
たとえ1年半 躍り込んだとしても
改善点ボロボロ出てきたりするしね
 
1年半・・・?
他のダンサーは、奏やエヴリンの思いに引いていましたね。
トコトン極めたいという二人の姿勢が凄すぎる。
 
奏やエヴリンの元にニコルズが近付いてきた。
ファイナル進出を祝うと同時に、補習の話を始める。
補習はもう受けられないのでは?と思っていたが、
校長と話し合って、ホワイトロッジで
補習を受けられるようにしてもらったのだ。
 
嬉しい話ですが、奏は本選の練習、授業の予習復習、
語学の勉強などを考えると、とても時間が・・・と返答に迷っていた。
 
しかしエヴリンは即答「私は補習を受けたい」
何が一番大事かって考えたら受ける以外の選択肢ないよ
 
エヴリンはキーラの作品にモヤる所があったと言う。
ニコルズも、キーラの作品の2人と同じ立場だったら、
踊りたくないと思ったと言う。
 
これは奏もショックでしょう。
ニコルズは言う「個性とクセは違う」
 
あなた達が あの作品の群舞の方の振付で
キッチリ踊る事ができたらいいなって私は思うんだ
あなた達の学びを手伝いたい
2人とも こんな遠くまでやってきてくれたのに
中途半端じゃ帰さないよ
 
このニコルズの言葉に奏もハッとしましたね。
こんなチャンス逃すわけにはいかない
せっかく 近くにいる この人の全てを吸収しないと帰れない
 
こうして二人ともニコルズの補習を受けることに。
大変な毎日が待っていそうだ。
 
その後も練習に頑張る奏。
ニコルズの言葉が効いていましたね。
 
得意な役柄や自分に合うように作って貰った振付だけじゃなくて
もっともっと 自分に踊れるものの幅を広げたい
そのために・・・走る!!!
そしていつか あの場所へ
 
「くるみ」のゲネプロ、ねずみ役で踊る奏。
憧れの場所で踊れているのが嬉しくて仕方が無いようだ。
 
しかし浮かれすぎていて周りへの気配りができていなかった。
途中で一緒に踊っていた子が転んでしまったのだ。
皆、気持ちが浮ついているので仕方が無いが・・・
 
奏は猛省し、みんなに謝っていましたね。
先頭の私は皆を引っ張らなきゃいけなかった ごめん
 
ずっとこんな舞台に立つのが夢だった
全部目に焼き付けておきたいもの
 
子供の頃から何度も夢中で見た場所
でも今度は観られる立場なのだ
 
だから観に来てくれる人達に夢を見せよう
 
奏の言葉は皆に刺さりましたね。
今度は自分達が憧れの存在になるのだ。
だから恥ずかしい演技はできない。
 
気合い十分!
さあ、幕が上がる