漫画好きのひとり言

今までありがとうございました!

スーサイドガール (中山敦支) 15話

夕空もカフェで働くことになり、
一人取り残された感じになった満天。
 
ボクもバイトやってあげてもいいんだけど!?
いいよね☆
 
満天も仲間に入ろうと必死だ。
ちなみに夕空はバイトではなく、職業体験だと知る。
そう、夕空はまだ中学生
 
満天は驚いたでしょう。
夕空に近付き、胸を鷲づかみ。
 
お前ぇぇ・・・
こんなワガママボディでボクより2つも年下とか・・・
ふざけるなぁぁぁ・・・
不裂蹴流なァァァ!!
 
血涙を流し叫ぶ満天。
満天の悲しみと怒りは過去一番!?
 
それはともかく、満天もバイトをすることになり、
可愛いメイド3人が働く喫茶という事に。
 
ああ・・・
私の聖域が・・・
お洒落でレトロな純喫茶が・・・
すっかり不純喫茶になってしまいました・・・
 
流汐の嘆きも分からないでもない。
そんな時、お客の一人に明らかに不審な人物がいた。
店内で帽子とサングラスは怪しさ満点。
 
星は気にしなかったが、満天と夕空は警戒していた。
ストーカーだよ あいつ
 
何故 分かるのかというと、二人もストーカーだから。
同族の匂いはすぐ嗅ぎ分けられますわ
 
そんなわけで満天と夕空が怪しいお客に近付き、
帽子とサングラスを取るように言うと、
予想通りに抵抗してきた。
 
騒ぎを聞きつけ、流汐が近付いてきたところで
不審者のサングラスが取れ、素顔が見えた。
 
その顔に流汐は見覚えがあった。
ここで不審者は声を絞り出した。
「・・・ル・・・流汐・・・さん」
流汐さんのストーカー!?
 
いや、ストーカーじゃないって。
不審者の名は村上と言って、
駅裏にある珈琲店のオーナーだった。
 
以前、星に流汐さんが飲ませてくれたカプチーノは、
村上が淹れたモノ。
彼のカプチーノは絶品なのだ。
 
そんな人が何故、変装までしてシーサイドカフェに?
問い詰めると、突然 泣き出した。
 
店を畳もうと思っていた。
ただひたすら豆と向き合い、腕を磨き
美味しいコーヒーの為に努力してきた。
しかし香りや味、こだわりがわかる客なんて ほとんどいない
 
でも そんな自分の店とは逆に 流汐の店は以前より繁盛している。
その秘密を知るために、こっそりやってきたのだ。
 
そして繁盛している理由が分かったのだ。
 
アンタは堕落した!
アンタは俺と同じでコーヒーに命をかける
ストイック野郎だと思ってた・・・
 
尊敬してた・・・
魂のライバルだと思ってた・・・
なのに・・・ なのに・・・
 
(星達を指差し) 何なんだ こいつらはァ!!!
こんな可愛いメイドを3人も雇ってりゃ
そりゃあ繁盛するわな・・・
しかも一人は芸能人・・・
見損なった・・・ 見損なったよ・・・
 
いや、頼んでメイドになって貰った訳じゃないし・・・
流汐は経緯を説明しようとするが、
村上は言い訳なんて聞きたくないと、
「アンタのせいで うちは潰れるんだ ウワァァァァアン!」
そう叫びながら店を去って行く。
 
村上は自分の店でカプチーノを淹れ、
最期の一杯にするつもりだった。
そう、いつの間にかフォビアに取り憑かれていたのだ。
 
まあ、そんなことをスーサイドガールが許すわけがありませんが。
 
目覚めると、目の前には「太陽のプリン」を差し出す星の姿があった。
「太陽のプリン」とは星が考えたメニュー。
その味は「超美味」と流汐も太鼓判だ。
 
それを口にした村上は子供の頃に戻っていた。
初心に戻ったのだ。
 
しばらくして村上が店をリニューアルしたという知らせが届く。
皆でお祝いに行こうと、早速 村上の店に向かうと・・・
 
流汐さん
俺には見えない何かに取り憑かれていたみたいです
コーヒーさえ美味しくさえすればいい
そのためだけに頑張ってきたのに
至高の味を追求することを言い訳に
お客さんのことを忘れていました
 
でもあなたのカフェで「太陽のプリン」とコーヒーをいただいた時
俺の胸にかつてあった太陽がまた顔を覗かせたような気がしたんです
 
そうだ俺もこんな誰かの心を照らすようなカプチーノを作りたかった
太陽みたいなカフェを作りたかったんです
 
その店の名は「村上メイド珈琲店
あ、あれー?
流汐は開いた口がしばし塞がらなかったとか。
 
ちなみに次号、休業。