漫画好きのひとり言

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あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) 56話

作家の元に打ち合わせに行く楓。
シリアスな恋愛物を書く作家で、
前作は不倫された主人公が、それでも愛し続けようとするモノ。
 
楓の同僚の横井は、それを読んだ感想として
主人公の愛って凄いですよね。
私だったら不倫された時点で即行別れますけどね~と言う。
 
楓もそう思っていた。
でもそれは、不倫をされた事のない人のセリフ
 
誠は同僚からお土産でチョコを貰っていた。
楓が好きそうなチョコだ。
連絡してみようかと考えた。
 
スマホでメッセージを打つ。
楓が好きそうなチョコを貰ったんだ。よかったら
 
そこまで打って、結局、全て消してしまった。
メッセージを送る事が出来なかった。
 
作家との打ち合わせが終わり、横井とも別れて一人で歩く楓。
久し振りに、この道を通った。
以前勤めていた会社が この辺で、仕事が終わり
時間が合えば よく誠と待ち合わせをした。
 
誠が座って待っていた場所が見えた。
でも今は・・・
 
楓は思い立って誠にメッセージを送った。
誠から「俺と話してもいいと思ったら連絡して」とメッセージがあってから、
初めての返信だ。
 
話があるなら聞くわ
今 外なの 来れる?
 
しばらく待つと、誠がやって来た。
タクシーが捕まらなくて遅くなってごめんと言う。
 
楓の横に座る誠だが、夫婦とは思えないくらい
楓から離れて座った。
 
何この微妙な距離・・・
楓が気にするのは当然でしょう。
 
誠が話し始めた。
楓 本当にすまない
楓が気の済むようにしてくれていいから
俺と一緒に居るのが嫌ならホテルにいて構わない
そのまま帰ってこなくても仕方ないと思ってる
本当に申し訳・・・
 
さすが楓は我慢ならなくなって、誠の言葉を遮った。
何それ?
どうしてそんなに冷静なの!?
 
血相変えて「帰ってきてくれ」って懇願するんじゃないの!?
何度も 何度も ホテルに来るんじゃないの!?
このまま私がいなくなってもいいの!?
 
それでも誠は「あ・・・」としか言わない。
 
もういい!!
 
立ち上がり、その場を去る楓。
少し歩いて振り向くと、誠は追ってきていなかった。
 
家を出ることで誠を試した
あれは気の迷いだと 思いたくて
 
でも何度答え合わせしようとしても
合わないことを思い知らされて
やっと心が理解していく
 
私を愛してる誠は もういないって・・・
 
涙を流す楓。
嗚咽が止まらない。
 
後日、作家から原稿を受け取る楓と横井。
先生が書く愛憎は素晴らしいですと楓は絶賛する。
 
手洗いに行くと楓が席を外し、横井が前作について話しだす。
あんなに愛し合っていたのに、それが憎しみに変わっていくのが怖くて・・・
でも 一気に読んでしまいました!
 
それを聞いて、作家は言う。
人間の感情って本当に興味深いのよね
愛情が深いほど その分も傷付いて もがいて
時間を置いて その次に必ず来るの
憎しみと怒りが
 
これは楓に当て嵌まりますね。
誠への憎しみと怒り。
それは不倫相手のみちにも?
 
それにしても誠は酷かったですね。
好きにして良いよと突き放すような言葉。
誠はもう楓のことを愛していないのか?と思いましたね。
もう楓のことは諦めているのだろうなぁ・・・
 
 
ちなみに次号は休載。
次回57話は2021年9月21日頃掲載予定です。