漫画好きのひとり言

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人狼機ウィンヴルガ (綱島志朗) 51話

ベルのダオラグを倒し、ゼインの勠王は動きを止めた。

さすがにゼインも力を使い果たしたようで、

勠王も両腕が消えていた。

 

しかし勝利を確信するのは気が早かった。

ダオラグの上半身の部分が、背後から襲いかかってきたのだ。

知ってたかい!?

昆虫ってのは体半分なくなっても

しばらくは生きていられるんだ!!

 

ベルの勝利への執念も凄い。

ゼインは全く動けないのか、反応することさえできない。

 

最後に勝つのは僕だよ!!

ダオラグのソードが勠王を斬り付ける。

しかし勠王に届く直前、

ダオラグは別の方向からの攻撃を受け、吹き飛ばされる。

 

ついに立っている事も出来ず、倒れ込む勠王。

それを支えたのはウィンヴルガだった。

どうやらダオラグにトドメを刺したのはウィンヴルガだったようだ。

 

基地内に衝撃が走っていたが、

それは格納庫からウィンヴルガが強引に外部へ出た時の衝撃だったようだ。

ゼインはウィンヴルガに支えられている事に気付き、驚いていた。

ウィンヴルガ お前・・・

真城のところに居ろと言ったはずだ!

うるせぇ! その真白の・・・・・・

・・・・・いや オレのためだ

ミドリはお前を捨て駒にしか考えてねぇ

・・・・・そんなことでお前に死なれたら困るんだよ!

男として・・・・・ 正々堂々 お前に勝って 真白を抱くためにな!!

 

まさかウィンヴルガにそんな事を言うとは。

ゼインはちょっと嬉しそうに口を開く。

・・・お前も 同じこと考えていたとはな・・・

・・・助かった ありがとう

 

!!

な・・・・・ なんだよ!?

礼を言ったんだが・・・ 変か?

・・・・・くそッ 調子狂うぜ

と とにかく あのミドリって女は厄介だ

ここはお互い協力してだな・・・・・

 

待ってくれ

さっきから出てくるミドリって誰だ?

誰って・・・・・ お前何に言って・・・・・

ゼインはミドリを知らない?

そんなわけが無いですね。

記憶を操作されているのか?

 

ここで天井に衝撃があった。

ジオ・ボーラーが現れたのだ。

その形にゼインは見覚えがあった。

・・・あの形 まさか・・・!?

 

その頃、真白はグロリアの解放に成功。

何とか意識はあるようだ。

真白に助け出されたグロリアは「何とか間に合ったようだ」と言う。

 

何に間に合ったのかと思ったが、次の瞬間 グロリアが破水。

出産直前だったようだ。

そしてグロリアは真白に願う。

今から生まれる子を・・・

取り上げてほしい!

 

驚く真白。

まさか自分がグロリアの子を取り上げる事になるとは。

そして真白はこれまでの事が頭を巡る。

・・・グロリアさん 私は・・・

あなたと戦い あなたの部下3人をこの手で・・・

それにグロリアさんが国を捨てなければならなくなった原因も・・・私で・・・

自分にそんな資格はないと言いたげな真白。

しかしグロリアは言う。

・・・私は今 幸せだ

愛した男の子を身籠もり

今 その子が生まれようとしている

これが幸せでなくて なんと言うんだ?

そのきっかけはお前だ 真白・ミューラー

確かにマコト アキ ラーラのことは 今でも許せない・・・

だが死者に囚われるよりも今は・・・

この子を産み 一瞬でもいいから 母として抱いてみたい

 

母という言葉を聞き、真白は母の強さを思い出して涙する。

・・・それにミドリは この子を生かしてはおかないだろう・・・

なっ・・・・・!

ミドリの男への憎しみはあまりにも深く昏い・・・

そんな彼女が女と男の共存の象徴となる この子を

生かしておく理由がない

確かに男を根絶やしにするって・・・

その手段をミドリは持っている。

 

真白・ミューラー この子を取り上げ 私に抱かせてくれ!

そしてここから無事 連れ出してくれ!

グロリアの強い想いを受け、真白は決意する。

今 グロリアにかける言葉はひとつしかない。

任せて グロリアさん!

赤ちゃんは絶対 私が無事 取り上げてみせる!!

ありがとう・・・

 

真白の脱走の報を聞いたミドリはフォルカの下へ。

「真白を捕まえてきて」とフォルカに命令していた。

あなたの命を救ったのは私だってこと 忘れてないわよね

 

真白はウィンヴルガに眠る宝を手に入れるために必要。

真白はミドリが描く新世界に必要なアイテムへの鍵。

あんな現実を知らない夢見る乙女に他の使い道は無い

 

人を物扱いするミドリ。

フォルカが指摘すると、ミドリは否定せずに話を続ける。

自分の思想に賛同しない人間はただの物。

そして真白を捕まえてきたら、ご褒美に自分をあげると言うのだ。

私と寝てみたかったんでしょう?

こんな物で私の言うことをきいてくれるなら安いもんだわ

 

自分のことすら物扱い。

ミドリはもう人を愛せなくなってしまったのだ。

そんな者が作る世界なんて誰も賛同できないだろう。

私には人を統率する力がある!

男はもちろん 私に賛同しない女も不要!

 

ミドリが壊れてしまったのは誰のせい?

彼女を犯した男たち?

それとも男達を野放しにしている世界?

 

なんて素晴らしい世界!!

 

フォルカは「私のせいだ」と自分を責める。

ずっと傍にいたのに、ずっと大好きだったのに

ミドリの心を分かってあげられなかった

 

だからどんなことになろうと

私はミドリの傍にいなきゃ・・・

 

ミドリに命令に従い、真白を捕まえようとしているフォルカ。

 

たとえ私一人になっても

私だけはミドリを裏切っちゃいけない

それがあなたを愛する 私が負う十字架・・・

 

ミドリと一緒に部屋から出るフォルカ。

出口の両側には警備兵が2人いたが、

左側の警備兵の殺気を察したフォルカ。

 

警備兵がミドリを襲ったが、それをフォルカがガード。

その警備兵は・・・ 飛花!

どうやら飛花はミドリから洗脳を受けていないようですね。

 

そして危険な存在であるミドリを倒そうとしたが、

フォルカに止められてしまった。

ミドリを守ろうとするフォルカとの戦いは避けられないようだ。