漫画好きのひとり言

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約束のネバーランド(原作/白井カイウ 作画/出水ぽすか) 最終話

人間の世界に来て2年が過ぎた。
その間、エマを捜し続けたが、
手掛かりすら見つけられなかった。
 
人間の世界に来ているのか?
来ていても、もう会えない運命なのか?
 
弱気になる者もいましたが、
生まれた頃からエマと共に歩んできた者は諦めない。
 
人間の世界にも禁制区域みたいな場所があるのではないか。
例えば、戦争でなくなってしまった国や地域。
そういう場所にも人が住んでいる可能性はある。
 
エマと会えないという運命が代償というのなら、
その運命に抗い、覆す。
今までそうしてきたように。
 
それでも簡単に見つかるものでもない。
今回も空振りかと、ノーマン達と合流して帰る事にしたレイ
 
しかしレイは背中を引っ張られる感覚を覚える。
これはエマ?
 
エマを感じたような気がしたレイは、
その雰囲気を感じた辺りに向かう。
 
その頃、エマは店の中にいて、レイと顔を合わせなかったが、
いつの間にかペンダントを落としていて、
外に出てペンダントを見つけて拾ったが、その目の前には・・・
 
やっとエマを見つけて大喜びのレイ達。
しかしエマは大勢の見知らぬ人たちが言い寄ってきて困惑する。
 
この反応を見て、レイは察した。
やはりエマは代償として家族を奪われたのだ。
レイ達から引き離され、記憶や自分たちに繋がる全てを奪われたのだ。
(首の数字が消されたのもそのせいか)
 
エマは、それでもこの代償を選んだ。
それは自分の甘い我が儘を通して貰うためのケジメ。
 
確かに家族と一緒にいたい、忘れたくない
でも これで全員 人間世界へ行ける もう鬼に怯えなくて良い
 
これまで繰り返してきた悲劇を完全に断ち切れる
この先 ずっと先の未来まで みんなが笑顔で暮らせる
これが最高の未来なのだ
 
自分達が分からず怯えているエマを見てショックを受けるフィル
しかしノーマン「よかった」と涙する。
 
生きていて、健康で、笑顔で、幸せそうで、
(一緒にいた老人を見て)独りではなく、こうして会えて
本当によかった と
 
そうですよね。
ここはエマが無事で、幸せに暮らしていて良かったと思う所ですよね。
 
そしてエマが分からなくても、
人間の世界に来てからの自分たちの事を話すノーマン
 
薬が作られノーマン達の副作用が抑えられた事や、
クリスが目覚めた事など、自分たちが幸せに暮らしている事を伝える。
 
エマはそれを聞かされても何も思い出せない。
でも込み上げてくるものがあった。
あったかくて 胸が苦しくて
 
ずっとみんなに会いたかった気がする
 
それで十分。
考えていた未来とは違ったが、それでもいい。
運命なんて自分たちで作るモノ。
 
一緒に生きよう
 
最後まで諦めずに運命に抗った
本当に強い子供達でしたね。
 
連載お疲れ様でした!
次回作を楽しみにしています。