漫画好きのひとり言

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BEASTARS (板垣巴留) 192話

血だらけのメロンを背負って歩くヤフヤ。
どうやらメロンは二発目も自分に向かって撃ったようだ。
瀕死の状態でヤフヤに担がれ、病院に向かっている。
 
まだ意識があるメロンは、ヤフヤに話しかけていた。
俺はまんまと負かされたわけだな・・・あのコンビに
おっさん、あのコンビみたいに・・・
本当に肉食と草食って共存できると思うか?
 
もし出来るなら
パパを愛しすぎたあまり食い殺したママと・・・
それが恐ろしくてママを殺したハーフの俺・・・
この負の連鎖ってなんだったの?
 
メロンの声は、父親そっくりだった。
父親は確かに生きている。
でも、今それを教えてもメロンは救われないだろう。
逆に惨めになるだけかもしれない。
 
それなら嘘を吐いた方がマシ。
メロン パパとママは きっと仲良くやってるさ
 
朝日に照らされても怖くない嘘を吐いた。
ヤフヤはやっと本当のビースターになった気がしたようだ。
 
全てが終わり、ホッとしたレゴシ。
ルイとハイタッチだ。
本気のハイタッチに、ルイは痛そう・・・
まあ、本気でこいと言ったのはルイだし。
 
病院が近付いてきた。
ヤフヤはメロンに声を掛けるが返事が無い。
間に合わなかったのか?
 
いや、メロンはヤフヤの肩に噛みついていたのだ。
ヤフヤが自分に同情し始めている事に腹を立てたのか。
 
友達も恋人もいない
メロンは家庭環境が悪いばかりにヒールになった可哀想な男
 
そんな安い同情は要らない
俺自身が歩んできた悪の獣道に同情の余地はねぇぞ
 
そんな同情をされるくらいなら死を選ぶ。
最期まで悪獣らしく。
 
メロンは草食と肉食が共存出来る未来が来たとしても、
自分に居場所は無いと思ったのでしょうね。
これから生まれてくるハーフはあまりに自分と違う。
まさに「自分って何だったの?」でしょうね。
 
だから消えた。
そう思うしかないのかもしれない。