漫画好きのひとり言

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蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance) Depth:126

統制軍総合病院
ここに いおりは囚われていた。
 
希望の物は大概持って来てくれるが、
それは いおりが無茶を言わないから.。
退屈を持て余し、ベッドに横たわる いおり。
 
“いつまで そうしているつもりだ?”
 
いつまでって・・・ 色々考えてはいるのですが
 
不意の問いに、答えたいおり。
一体、何処からの問いかけだ。
 
・・・え?
 
突如、激しい音と共にダクトの一部が外れた。
外れた場所を見ていると、クマが現れた。
キリシマだ。
 
こういう場所に潜入するにはクマの方が便利。
バッグを持って降りてきた。
 
あの 聞くだけ野暮ですが 警備は?
 
予め病院施設の設計データは把握してあり、
警備システムも掌握済み
 
実に手回しが良いが、これも上陰次官と取引したから。
いおりを連れ出すために、手荒な事(施設の破壊)をされても困るからと、
データや必要な物資を手配してくれたのだ。
 
キリシマにしては・・・と思ったが、ハルナから
まずは人類に相談しろと言われていたからだ。
 
いおりは「出て どうするんです?」とキリシマに訊いていた。
しかしキリシマは逆に問いましたね。
 
お前はどうしたいんだ
 
キリシマは、いおりが自分の琴線に触れる事が出来たから
希望を叶えてやるというのだ。
 
そこで いおりは父親の消息が知りたいと言う。
401に戻りたいと言うと思ったが、
それは病院を出れば何とかなる(迎えに来てくれる)と信じているようだ。
 
そしてキリシマも いおりの父親の事は気になっていて、
少し調べてあったようだ。
 
いおりの父親は公安の監視下 軟禁状態で会社を経営している
大企業を切り盛りできる才覚は限られていて
替えがきかないから助かっている
 
上陰次官と北議員が何とかしてくれるようだとも伝えていた。
 
そしていおりは制服に着替え、部屋を出た。
催眠ガスで警備の者を眠らせてあるので、
実にスムーズに隔離病棟を抜け、そして一般病棟へ。
 
さすがに一般人までガスを使って眠らせるわけにはいかないので、
ここからは多くの者とすれ違うことになる。
 
いおりの顔を知っている者は少ないと思われるが、
万が一の事もあるので、いおりは髪をほどき、
キリシマをプレゼント風にデコレーションし、
如何にも見舞客のように装って一般病棟へ。
 
そして髪をほどいていたこともあったのか、
全く気付かれずに病院の外へ。
 
キリシマが指示する車に乗ると、
そこにはタカオとアタゴ、
そしてキリシマの人型版(当然、魂が抜けたような状態)が待っていた。
 
ちなみに運転手には上陰次官の指示で鷺宮桐子という女性がいた。
小さくて可愛い人だ。
 
いおりはタカオやアタゴがいてビックリしたでしょうね。
キリシマだけでは手に負えない状況になった場合、
タカオとアタゴも参戦する予定だったようだ。
 
アタゴの「お姉ちゃんが行くから 行くだけだよ」なんて言っていますが、
その時の困ったような顔が、なかなか良いです。
 
事情は車内で話すと言うことで、出発。
さて、何処に向かうのでしょう。
 
そして第四施設跡にはコンゴウとイ402の姿があった。
コンゴウは破壊された施設を眺め、
「我が姉妹は大分やりあったんだな」と、言っていた。
 
ああ 中はもっと酷いもんだ
 
で・・・? 呼び出したからには用があるのだろ?
 
その件については 総旗艦直々に お話がある
 
総旗艦が?
 
もっとも この状況下で 貴艦がまだ
総旗艦配下で甘んじてくれると言うのであれば だが
 
アドミラリティー・コードからの最後の勅命を受けた後だけに、
コンゴウがヤマトの指揮下に収まる義理は無い気がしますが、
果たしてコンゴウはどうするのか・・・
 
まずはヤマトから話を聞いてから、身の振りを決めるのかな。